学園Kをプレイしてみた(猿美)
俺が風呂から出ると珍しく猿比古がゲームをしていた。
後ろからその画面を覗くと先日出た学園Kのゲームだった。確か女向けの内容で特にバトルが出来たりモンスターが出てくる訳でもないので全く興味がなかった。
だけと、猿比古は随分熱心にプレイしているようだ。
「それ面白いか?」
「いや…‥寧ろ進める度に不愉快度が増す」
「なら何でそんなもんやってんだよ…‥」
相変わらず何を考えているのかいまいちよく解らない。
俺は溜息を吐きつつ猿比古の隣りに腰を下ろすと、猿比古はゲーム機を持ったままゆっくりと体を倒し俺の膝に頭を乗せた。
「お前さ、マジで誰にでも尻尾振ってんじゃねぇよ…‥クソッ!!俺以外にこんな可愛い顔すんなよ!!!」
「何の話だよ…‥」
「あー…‥ムカつく。照れてんじゃねーよ」
「オイ、もうそのゲームやめろ」
「断る!!!」
「んでだよ…‥それはそんな青筋たてながらやるゲームじゃねぇよ!!!」
「うるせぇな!!例えムカついても俺はゲームでも美咲の全てが見たいんだよ!!!美咲のスチルを全部見るまで俺は止めない!!!」
「めんどくせぇにも程があんだろ!!!…‥つーか本物が横にいんのに何でゲームの中の俺ばっか構うんだよ」
「…‥えっ?」
「本物の俺よりゲームの俺のがいいんだろ」
ぽかんとする猿比古の頭を膝から退かすと寝室に行き、ベッドに飛び込むと布団を頭まで被った。
すると、数分もしないうちにリビングから猿比古がやって来てベッドに乗り布団ごと俺を抱きしめた。
「ごめん美咲」
「・・・」
「ゲームより本物の美咲の方がいいです」
「・・・」
「もう止めるから…‥本物の美咲に触れない方が嫌だ」
「…‥ったりめーだろバァーカ!」
布団から顔を出すと、にやけた顔をしている猿比古の額にデコピンを食らわすと痛さに悶える猿比古の顔から眼鏡を外すと、ベッド脇に放り投げた。
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とか言いつつ美咲もコッソリやってみて真っ赤になりながら猿比古攻略してたら可愛いてか萌える!!!
そしてそのデータを見つけて嬉しい半面、ゲーム内の自分に嫉妬する猿比古のコンボ燃え(≧∇≦*)